11:1 イエスはある所で祈っておられた。祈りが終わると、弟子の一人がイエスに、「主よ、ヨハネが弟子たちに教えたように、わたしたちにも祈りを教えてください」と言った。
11:2 そこで、イエスは言われた。「祈るときには、こう言いなさい。『父よ、/御名が崇められますように。御国が来ますように。
弟子たちはイエス様に、「主よ、ヨハネが弟子たちに教えたように、わたしたちにも祈りを教えてください」と尋ねた時、イエス様は主の祈りを教えてくださいました。
私たちが、自然に心の中から出てくる祈りは、「~してください。」という私たちの願いをかなえてくださるようにという祈りが多いように思われますが、主の祈りは、父なる神の願いに基づく祈りであると言ってよいでしょう。
その最初の祈りは、「父よ、/御名が崇められますように。」というものでした。ここでイエス様は、まず、私たちが、神に「父よ」、「お父様」と呼びかけることを教えてくださいました。神様は、私たちの創造主であり、私たちの父なるお方です。
アダムとエバが創造された当初、罪を犯す前は、人間は神を父として、神との親しい交わりの中に生きていたのです。イエス様はそのような関係をもう一度回復することが出来るために来てくださったのです。
祈り
天の父なる神様、あなたを父と呼ぶことが出来ますことを感謝いたします。人間は神と共に生きる者として造られましたから、神に帰るまでは、心の虚しさを埋めることは出来ません。復活の主イエスを見た時に、トマスが、「わたしの主、わたしの神」と告白したようにあなたの恵みと愛を覚えて、主と共に生きる者とならせてください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。