10:13 わたしたちは限度を超えては誇らず、神が割り当ててくださった範囲内で誇る、つまり、あなたがたのところまで行ったということで誇るのです。
10:14 わたしたちは、あなたがたのところまでは行かなかったかのように、限度を超えようとしているのではありません。実際、わたしたちはキリストの福音を携えてだれよりも先にあなたがたのもとを訪れたのです。
13節には、「神が割り当ててくださった範囲内」という事が言われていました。これはペトロがユダヤ人タイに福音を宣べ伝え、パウロが異邦人たちに福音を宣べ伝えていったことにも表れています。
ガラテヤ書2章には、「それどころか、彼らは、ペトロには割礼を受けた人々に対する福音が任されたように、わたしには割礼を受けていない人々に対する福音が任されていることを知りました。割礼を受けた人々に対する使徒としての任務のためにペトロに働きかけた方は、異邦人に対する使徒としての任務のためにわたしにも働きかけられたのです。」(ガラテヤ2:7~8)と言われています。
パウロは自分の思いで異邦人に福音を伝えていったのではなく、これは神が定めてくださった任務であるというのです。こうした神によって与えられた働きを通して、異邦人である私たちにも福音が宣べ伝えられ、救いの恵みに与る者とされていることを心より感謝いたします。
しかし、偽使徒たちは、このような神が定められた範囲を超えて、エルサレムからコリントにまで行って(偽りの福音を)伝えているのです。イエス・キリストは、天に昇られる前、弟子たちに「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」(使徒1:8)と言われました。
聖霊が降った時代は、どの人にも、またどの地域にも福音が宣べ伝えられていくことが神の御心であるということが出来ます。今日も福音を曲げて伝えようとする偽使徒たちがいますが、私たちはみ言葉に堅く立つキリストの証人として歩み続けていきたいと思います。
祈り
天の父なる神様、あなたのみ言葉に堅く立ち、あなたの御心に従って歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。