23:34 だから、わたしは預言者、知者、学者をあなたたちに遣わすが、あなたたちはその中のある者を殺し、十字架につけ、ある者を会堂で鞭打ち、町から町へと追い回して迫害する。

 

イエス様は、御自分に敵意を抱き、死を宣告した律法学者たちやファリサイ派の人々が地獄の罰を免れるように、預言者、知者、学者を彼らのもとへ遣わされました。ところが彼らは神によって遣わされた預言者、知者、学者たちの言葉を聞こうとせず、かえって迫害したり殺してしまったりしたのです。

 

マタイによる福音書21章に記されている「ぶどう園と農夫」のたとえでは、主人が所有しているぶどう園で農夫たちが働くようになるのですが、「収穫の時が近づいたとき、収穫を受け取るために、僕たちを農夫たちのところへ送った。だが、農夫たちはこの僕たちを捕まえ、一人を袋だたきにし、一人を殺し、一人を石で打ち殺した。」(マタイ21:34~35)と言われています。

 

ここに登場する農夫は、神によってぶどう園での働きを任せられた農夫たち、ユダヤ人たちのことを指しています。彼らは、主人が僕たちを遣わすと、この僕たちを捕まえ、一人を袋だたきにし、一人を殺し、一人を石で打ち殺したというのです。ぶどう園での収穫は自分たちのものにして、主人が遣わした僕たち(ここで言われている預言者、知者、学者たち)を迫害したり殺したりしたのです。

 

そればかりか、「そこで最後に、『わたしの息子なら敬ってくれるだろう』と言って、主人は自分の息子を送った。農夫たちは、その息子を見て話し合った。『これは跡取りだ。さあ、殺して、彼の相続財産を我々のものにしよう。』そして、息子を捕まえ、ぶどう園の外にほうり出して殺してしまった。」(マタイ21:37~39)と言われているように、神のひとり子であるイエス・キリストをも十字架につけて殺害してしまったのです。イエス様はたとえ話として言われたことですが、それは現実に起こったことです。

 

祈り

 

天の父なる神様、自分たちは神に聞き従っていると言いながら、神が遣わされた預言者たちを迫害したり殺害してしまう。このようなことが今でも実際に行われていることを思わされます。律法学者やファリサイ派の人たちの過ちを正しく理解することが必要です。そのような誤りに陥ることがありませんように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。