19:1 イエスはエリコに入り、町を通っておられた。
19:2 そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人の頭で、金持ちであった。
19:3 イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。
19:4 それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登った。そこを通り過ぎようとしておられたからである。
エリコの町は、砂漠の中のオアシスのようなところで、多くの作物がとれるところです。この町にザアカイという徴税人がおりましたが、彼はイエス様を見たいと思っていたようです。「イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。」と言われています。
かなり大勢の人がその場に押し寄せていたのでしょう。「それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登った。」のでした。
子供ならまだしも、大の大人が木に登って見物しようとするという光景はあまり見ることはないと思います。そこまでしてイエス様を見ようとしたところに、ザアカイのイエス様に対する心持をうかがい知ることが出来ます。
彼は他の多くの人々のように、野次馬のような気持でイエス様を見ようとしたのではないように思います。彼は、徴税人としてこれまでやってきて、お金持ちにはなりましたが、自分の在り方について悩んでいたのではないかと思われます。彼は一目見たいという程度のことではなくて、イエス様に出会い、自分の人生の導き手としてイエス様を求める思いを持っていたのではないでしょうか。
祈り
天の父なる神様、自分自身のことを振り返ってみる時、神の導きなしには何もなしえないことを教えられます。そのような思いであなたを求めつつ、あなたと共に歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。