15:1 兄弟たち、わたしがあなたがたに告げ知らせた福音を、ここでもう一度知らせます。これは、あなたがたが受け入れ、生活のよりどころとしている福音にほかなりません。

 15:2 どんな言葉でわたしが福音を告げ知らせたか、しっかり覚えていれば、あなたがたはこの福音によって救われます。さもないと、あなたがたが信じたこと自体が、無駄になってしまうでしょう。

 

使徒言行録の第18章には、パウロがコリントにおいて福音を宣べ伝えた時のことが記されています。「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる。だから、あなたを襲って危害を加える者はない。この町には、わたしの民が大勢いるからだ」(18章9~10節)という主イエスのみ言葉に励まされて、一年六か月の間、コリントにとどまって、人々に神の言葉を教えたのでした。

 

そのかつて告げ知らせた福音を、パウロは「ここでもう一度知らせます」と記しているのです。新しいことを教えようと言うのではありません。コリントの信徒たちがすでに受け入れ、生活のよりどころとしている福音をここでもう一度知らせるというのです。

 

パウロが、「もう一度知らせます」と言って再び語っているのは、コリントの教会の中には、パウロの語ったみ言葉が理解出来なかったり、その言葉を受け入れようとしない人たちがいたからです。コリントの教会の中には、「死者の復活はない」と考えている人たちもいたようです。そのため、再び、福音の奥義を語っているのです。

 

祈り

 

福音を宣べ伝えることは、一度話せば終わりという事にはなりません。私たちの神様がどのようなお方であり、私たちに何をしてくださっているのか。相手に分かるように伝えることは難しいことです。聖霊に導かれて主の業を果たしていくことが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。