21:27 七日の期間が終わろうとしていたとき、アジア州から来たユダヤ人たちが神殿の境内でパウロを見つけ、全群衆を扇動して彼を捕らえ、
21:28 こう叫んだ。「イスラエルの人たち、手伝ってくれ。この男は、民と律法とこの場所を無視することを、至るところでだれにでも教えている。その上、ギリシア人を境内に連れ込んで、この聖なる場所を汚してしまった。」
21:29 彼らは、エフェソ出身のトロフィモが前に都でパウロと一緒にいたのを見かけたので、パウロが彼を境内に連れ込んだのだと思ったからである。
パウロはエルサレム神殿の境内で、ユダヤ人たちに捕らえられました。ユダヤ人たちは、「イスラエルの人たち、手伝ってくれ。この男は、民と律法とこの場所を無視することを、至るところでだれにでも教えている。その上、ギリシア人を境内に連れ込んで、この聖なる場所を汚してしまった。」と言ってパウロを捕らえるのを正当化しようとしています。
ユダヤ人たちの中でも多くの人たちは、他の民族を異邦人と呼んで、自分たちは神に選ばれた聖なる民族だが、他の民族は神を知らない穢れた人たちであると考えていました。パウロはそのような穢れた者たちを神殿に連れ込んで神殿を汚している。しかも「この男は、民と律法とこの場所を無視することを教えている」と言ってパウロを訴え、彼を捕らえたのでした。
聖霊が予告していた通りに、パウロは捕らえられ、やがて投獄されることになります。しかし、聖霊に導かれての歩みを続けているパウロの人生は、傍目で見るように獄につながれた人生ではなく、むしろ罪と死の支配から自由にされ、信仰によって神との平和を得ている者としての人生でした。
祈り
天の父なる神様、私たちに自由をもたらすためにイエス・キリストを遣わしてくださり、罪を贖い、神の国に生きる者としてくださる恵みを感謝いたします。パウロの働きを通して、私たちにもみ言葉が届けられ、主にあって生きる者とされていることを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。