5:10 義のために迫害される人々は、幸いである、/天の国はその人たちのものである。

5:12 喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。

 

「義のために迫害される人々は、幸いである」と言われています。ここで言われている「義」とは、神の義であり、神の正しさです。「義のために迫害される人々」とは「神の御心を行うために迫害される人々」です。

 

福音書を読めば分かりますが、イエス・キリストこそ、神の御心を行うために迫害された人でありました。イエス様は、神の御心を行うお方であるがゆえに、十字架につけられ殺されたのです。

 

この出来事の背景には、神に従おうとせず、自分が神のようになろうとする罪があり、その背後にはサタンの働きがあると言えるでしょう。サタンは、サタンに従おうとする者はそのままにして、神に従おうとする者を誘惑したり妨害したり、迫害したりするからです。

 

神に従う者にとっての真の敵はサタンであることが分かります。エフェソ信徒への手紙6章には「悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。」(エフェソ6章11~12節)と言われています。サタンが攻撃してくるような「義のために迫害される人は幸い」なのです。神がともにおられてその人を神の国にお導きくださるからです。

 

祈り

 

天の父なる神様、普通に言って「迫害されて喜ぶ」という事はないでしょう。けれども、イエス・キリストご自身も神に従うがゆえに迫害され、古代教会のキリスト者たちの多くも迫害されました。そして、投獄されたり鞭打たれたときにもそれを喜んだと言われています。神の御心を行うことを喜ぶことが出来るように祈り願います。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。