2:1 五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、
十字架の死から3日目に、栄光の体へと復活されたイエス様は、40日にわたって使徒たちに現れ、彼らと食事を共にしていたとき、こう命じられました。「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。ヨハネは水で洗礼を授けたが、あなたがたは間もなく聖霊による洗礼を授けられるからである。」
このイエス様のご命令に従って、弟子たちは、エルサレムに留まり、心を合わせて熱心に祈っていました。さらには、使徒を一人補充することによって、新しいイスラエルとしての体制を整えたのです。イスラエルが12部族からなり、12人の部族長によって治められていたように、新しいイスラエルであるキリストの教会にも12人の使徒が必要であったのです。
このように、弟子たちは、心を合わせ祈り、新しい民としての体制を整えつつ、主の約束の実現を待ち望んでいたのです。そして、とうとう五旬祭の日、この約束が実現するのです。五旬祭とは、過越の祭りや仮庵の祭りと並ぶユダヤ三大祭りの一つです。(申命記16:9-12)。
五旬祭は、過越の祭りから、50日目に持たれるお祭りで、収穫した麦の初穂を献げ、神に感謝するお祭り、収穫祭です。ここで「五旬祭」と訳されている言葉は、ペンテコステという言葉です。ペンテコステとは、ギリシャ語の序数で「50番目」のという意味です。過越の祭りから50日目に行われるお祭りなので、ペンテコステと呼ばれました。
旧約聖書を見ますと、五旬祭は、七週の祭りとも呼ばれています。一週間は7日ありますから、それを7倍すると49日になり、その翌日がお祭りでありましたから、これも50日目ということになります(レビ23:15、16)。イエス様が復活されたのが過越の祭りの時でしたから、イエス様の復活から50日目に、昇天からは10日目に、聖霊は弟子たちの上に降ったのです。
祈り
天の父なる神様、十字架と復活において救いの御業を成就してくださったイエス・キリストは、天に昇られたのち聖霊を送って下さいました。聖霊において主が私たちとともにおられる恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。