5:23 「牢にはしっかり鍵がかかっていたうえに、戸の前には番兵が立っていました。ところが、開けてみると、中にはだれもいませんでした。」
5:24 この報告を聞いた神殿守衛長と祭司長たちは、どうなることかと、使徒たちのことで思い惑った。
5:25 そのとき、人が来て、「御覧ください。あなたがたが牢に入れた者たちが、境内にいて民衆に教えています」と告げた。
5:26 そこで、守衛長は下役を率いて出て行き、使徒たちを引き立てて来た。しかし、民衆に石を投げつけられるのを恐れて、手荒なことはしなかった。
牢の中には鍵がかかっていて、戸の前には番兵が立っていたのに、ペトロとヨハネはそこから脱出することが出来ました。これは彼らが自力で脱出したのではなく、神の導きによって出来たことでした。
使徒たちは、牢から解放されると、ただちに神殿に行ってイエス・キリストの福音を宣べ伝えるようになりました。
権力者たちによって「二度とイエス・キリストのことを宣べ伝えてはならない」と言われ、鞭で打たれたり、牢獄に入れられたりしながらも、なお、大胆にイエス・キリストのことを宣べ伝えるようになるというのは驚くべきことです。これは通常では考えられないことです。
「福音宣教」は、人の業ではなく神の働きであることを教えられます。
祈り
天の父なる神様、聖霊が降ってからの弟子たちは、まるで人が変わったように、イエス・キリストがなさったのと同じように愛の業を行い、イエス・キリストの福音を宣べ伝えるようになりました。クリスマスの出来事は、闇の中に光が輝いていることを示す出来事ですが、聖霊降臨という出来事も同じことを私たちに教えています。私たちの聖霊に導かれて光の業に生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。