16:14 金に執着するファリサイ派の人々が、この一部始終を聞いて、イエスをあざ笑った。

16:15 そこで、イエスは言われた。「あなたたちは人に自分の正しさを見せびらかすが、神はあなたたちの心をご存じである。人に尊ばれるものは、神には忌み嫌われるものだ。

 

イエス様は、「どんな召し使いも二人の主人に仕えることはできない。・・・神と富とに仕えることはできない。」ということを教えてくださいましたが、金に執着するファリサイ派の人々がこれを聞いて、イエスをあざ笑った。と言われています。

 

実際のところ、ファリサイ派の人々は、例えば、イエス様による宮きよめと言われる事件にも表されているように、神殿における献金や両替商などによってたくさんのお金を設けるようになっていました。彼らは神を主人とするよりは、お金や権力というものを主人としてしまっていたという面があるのです。

 

「あなたたちは人に自分の正しさを見せびらかすが、神はあなたたちの心をご存じである。」と言われていますが、マタイによる福音書6章には、「「祈るときにも、あなたがたは偽善者のようであってはならない。偽善者たちは、人に見てもらおうと、会堂や大通りの角に立って祈りたがる。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。」(6:5)と言われています。

 

ファリサイ派の人々は、人々の関心を得ようとしていましたが、イエス様は、「隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる。」(マタイ6:4)と言われています。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたが「隠れたことを見ておられる父」であることを覚えて、まごころをもって父の恵みに心を留めることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。