10:29 二羽の雀が一アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。
10:30 あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。
10:31 だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」
「二羽の雀が一アサリオンで売られている」と言われています。当時、雀は、最も安い食材でした。一アサリオンはローマの通貨で、一デナリオンの16分の1の価値がありました。今の日本で言えば400円~500円くらいでしょうか。
雀は販売するためには一羽では値がつかないで、二羽でようやく一アサリオンの値がつけられる、経済的にはそのような価値のないものだったのです。しかし、イエス様は、「その一羽さえも、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない」と言われるのです。
一羽では値がつかないような雀さえも、神様のご配慮の内にあるのです。その神様が、私たちの髪の毛までも一本残らず数えておられるのです。これは、私たちが神様の完全なご配慮の内に置かれているということです。なぜなら、私たちは神様に言わせればたくさんの雀よりもはるかにまさっているものだからです。
私たちは、神のかたちに似せて造られた人間であり、イエス・キリストにあって、神の子としていただいた者たちなのです。
祈り
天の父なる神様、あなたは私たちをはるかに価値のある存在としてこの世に生まれさせ、生きるために必要なあらゆるものを整えて、今日も生かしてくださる恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。