1:5 わたしたちはこの方により、その御名を広めてすべての異邦人を信仰による従順へと導くために、恵みを受けて使徒とされました。
1:6 この異邦人の中に、イエス・キリストのものとなるように召されたあなたがたもいるのです。――
1:7 神に愛され、召されて聖なる者となったローマの人たち一同へ。わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。
パウロは、「すべての異邦人を信仰による従順へと導くために」イエス・キリストによって使徒とされました。彼はそのことをよく自覚していましたので、命を懸けてイエス・キリストの福音をローマ帝国にいる多くのユダヤ人や異邦人たちに伝道旅行をして宣べ伝えていったのです。
神様ご自身が彼の心に働き、この志を与え、行動を行うように導かれたのです。神は福音宣教という働きのために私たちを召されるのみならず、それを実現していくことが出来るようにお働きになるのです。
ローマの教会にはユダヤ人たちもいましたが、異邦人たちもたくさんいたに違いありません。自由人も奴隷も、男も女も、どのような境遇にある人たちもともに集まって礼拝をささげていたのです。
このレターを読んでくださる皆様に、「わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。」
祈り
天の父なる神様、ユダヤ人であるとか異邦人であるかをとわず、すべての人が罪のもとにあり救われることを必要としています。私たちの必要をご存じであるあなたによる救いの御業がこの歴史の中に実現されていることを心より感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。