7:43 シモンは、「帳消しにしてもらった額の多い方だと思います」と答えた。イエスは、「そのとおりだ」と言われた。

7:44 そして、女の方を振り向いて、シモンに言われた。「この人を見ないか。わたしがあなたの家に入ったとき、あなたは足を洗う水もくれなかったが、この人は涙でわたしの足をぬらし、髪の毛でぬぐってくれた。

7:45 あなたはわたしに接吻の挨拶もしなかったが、この人はわたしが入って来てから、わたしの足に接吻してやまなかった。

7:46 あなたは頭にオリーブ油を塗ってくれなかったが、この人は足に香油を塗ってくれた。

7:47 だから、言っておく。この人が多くの罪を赦されたことは、わたしに示した愛の大きさで分かる。赦されることの少ない者は、愛することも少ない。」

7:48 そして、イエスは女に、「あなたの罪は赦された」と言われた。

罪を赦すことが出来るのは神様以外にはありませんが、イエス様は、この女性に対して、「あなたの罪は赦された」と言われました。

 

この時点では、イエス様はまだ十字架の死を経験しているわけではありませんが、イエス様にとっては、十字架は必ず起こることであり、この女性もイエス様の十字架によって罪の贖いをいただくことが出来るということを教えてくださったのです。

 

実際にこの女性は、多くの罪を犯してきた人であったと思います。風俗で働いていた方ではないかとも考えられます。しかし、この女性がイエス様にしたことを考える時、この女性は自分の罪を悔い改めて、イエス様を求めていました。ここでした行為そのものが信仰の告白と言えるでしょう。

 

その行為と心の思いをくみ取って、イエス様は「あなたの罪は赦された」と言われたのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたは罪深いと言われていた女性の心と好意によって、罪ある者が、イエス・キリストによって、信仰によってその罪を赦され、救われることを教えてくださいました。罪が赦されるということの計り知れない恵みを知ることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。