しかし、憐れみ豊かな神は、わたしたちをこの上なく愛してくださり、その愛によって、罪のために死んでいたわたしたちをキリストと共に生かし、――あなたがたの救われたのは恵みによるのです――キリスト・イエスによって共に復活させ、共に天の王座に着かせてくださいました。エフェソ2:4~6

私たちは、問題に直面したり、窮地に置かれたとき、自分で何とかしようとします。これはもちろん必要で大切なことですが、自分の努力ではどうしようもない問題があることにも理解しておく必要があります。できることと、できないことがあるのです。

よくわかるのは、「死」に直面した時ではないでしょうか。できるだけ厄介なことは避けて生きていこうとしていても、私たちは死を避けて生きることはできません。死を避けることができないということは、すなわち、罪を克服すること、解決することができないでいるということを意味しています。

「罪の支払う報酬は死です」(ローマ6:23)と言われているように、罪のために私たちは死を迎えなければならないのです。聖書が語る救いとは、罪と死からの救いであり、それは神との関係が回復されることにほかなりません。ここには、「あなたがたの救われたのは恵みによるのです」と言われています。

私たちは、自らの行いや努力などによってではなく、ただ神の「恵みによって」救われるということです。

祈り

天の父なる神様、いつか訪れてくる死に直面するとき、私たちは自らの弱さ、無力さに気づかされます。罪のために死んでいたわたしたちを、ただ恵みによってキリストと共に生かしてくださったことを心より感謝いたします。あなたの恵みの大きさと、その大きな恵みとそれが私にも注がれていることを知ることができますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。