5:1 現に聞くところによると、あなたがたの間にみだらな行いがあり、しかもそれは、異邦人の間にもないほどのみだらな行いで、ある人が父の妻をわがものとしているとのことです。
5:2 それにもかかわらず、あなたがたは高ぶっているのか。むしろ悲しんで、こんなことをする者を自分たちの間から除外すべきではなかったのですか。
コリント教会のある人が父の妻をわがものとしているというみだらな行いが行われていることが指摘されています。「あなたがたの間にみだらな行いがあり、しかもそれは、異邦人の間にもないほどのみだらな行い」であるということです。
ここでの父の妻とは「義理の母」のことです。このことは律法で禁じられていたことでした。レビ記第18章8節には、「父の妻を犯してはならない。父を辱めることだからである。」と言われています。これは、「異邦人の間にもないほどのみだなら行い」だと言っているように、ローマの法律においても禁じられていたことでした。
ある人は父の妻と同棲して、性的な関係を持ち続けていたのです。教会の中にこのような罪を犯している人がいたのにもかかわらず、コリントの教会はこのような人に対して何もしなかったようです。神に従う教会であるなら、そのような人に注意をしたり、そのような罪を悔い改めるように指導すべきではないのかと言っているのです。
祈り
天の父なる神様、あなたによって造られ、生かされているにもかかわらず人間は如何に罪深い者でしょうか。コリントの教会で行われていたことは今日でも各地で行われており、このために多くの人々が苦しむようになっています。このような罪を離れて真心から聖なるあなたの御手のうちに生きる者とならせてください。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。