9:1 さて、サウロはなおも主の弟子たちを脅迫し、殺そうと意気込んで、大祭司のところへ行き、

 9:2 ダマスコの諸会堂あての手紙を求めた。それは、この道に従う者を見つけ出したら、男女を問わず縛り上げ、エルサレムに連行するためであった。

 9:3 ところが、サウロが旅をしてダマスコに近づいたとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした。

 9:4 サウロは地に倒れ、「サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。

 9:5 「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。

 9:6 起きて町に入れ。そうすれば、あなたのなすべきことが知らされる。」

 

サウロは後のパウロのことですが、彼は「この道に従う者」すなわちイエス・キリストを神の御子、神が遣わされたメシア(救い主)であると信じる人たちを投獄したり殺害するために、大祭司からの書状をいただいて、ダマスコに向かう途中、復活のイエス・キリストに出会うという体験をしました。

 

ダマスコに向かう途中で、「突然、天からの光が彼の周りを照らした。サウロは地に倒れ、「サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。」と言われています。

 

その声の主は、復活されたイエス・キリストでした。このキリストとの出会いによって、パウロはクリスチャンを迫害するという罪を知らされるとともに、旧約聖書が証ししていた約束のメシア(救い主)こそイエス・キリストであることを知らされたのです。

 

パウロのキリストとの出会いは、画期的なものでした。これを機に、サウロはパウロという名前を名乗るようになるとともに、クリスチャンを迫害する者であった彼が、今度は確信をもって大胆にイエス・キリストの福音を宣べ伝えるようになるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、サウロが復活のキリストに出会って、その後の人生が新しく変えられていったのは、実はサウロだけに起こった出来事ではなく、その後のクリスチャンとなった人たちはみな、復活のキリストに出会い、聖霊の導きによって聖書を理解するようになり、信仰が与えられ、キリストにある新しいいのちの人生を生きるように導かれてきた人たちです。新しい年も主に在って生きることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。