7:1 主はノアに言われた。「さあ、あなたとあなたの家族は皆、箱舟に入りなさい。この世代の中であなただけはわたしに従う人だと、わたしは認めている。

7:2 あなたは清い動物をすべて七つがいずつ取り、また、清くない動物をすべて一つがいずつ取りなさい。

7:3 空の鳥も七つがい取りなさい。全地の面に子孫が生き続けるように。

7:4 七日の後、わたしは四十日四十夜地上に雨を降らせ、わたしが造ったすべての生き物を地の面からぬぐい去ることにした。」

7:5 ノアは、すべて主が命じられたとおりにした。

 

清い動物と清くない動物が分けられていますが、清い動物とは、食用といけにえのために与えられている動物ということです。食用といけにえにするために清い動物は7つがいを取るように命じられています。

 

レビ記11章には、モーセの律法によって定められた清い動物とそうでない動物の区別について教えられていますが、それ以前は、これらの明確な規定は記されていません。しかし、ノアには、神が清いとされる動物とそうでない動物の区別がさらされるとともに、そのいずれもが生き延びるようにされたことがここには記されています。

 

ユダヤ人たちは、汚れた動物は食べませんでしたが、これはやがて新約時代になると、神はペテロに「神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない。」(使徒10:15)と言われるとともに、ユダヤ人と異邦人という区別なく福音を伝えるように言われて、福音が世界中に広がっていくこととなりました。

 

祈り

 

天の父なる神様、罪の影響を受けたものは人類だけではありませんでした。人間がその支配を委ねられたこの被造物全体が罪の影響を受けてしまったために、神の裁きを受けて、ノアとその家族によって再出発するという歴史が続いてきましたが、この歴史のうちにもあなたが人類と共におられてその歩みを守り、支えてくださったことを感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。