13:1 アンティオキアでは、そこの教会にバルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、キレネ人のルキオ、領主ヘロデと一緒に育ったマナエン、サウロなど、預言する者や教師たちがいた。

 13:2 彼らが主を礼拝し、断食していると、聖霊が告げた。「さあ、バルナバとサウロをわたしのために選び出しなさい。わたしが前もって二人に決めておいた仕事に当たらせるために。」

 13:3 そこで、彼らは断食して祈り、二人の上に手を置いて出発させた。

 

アンテオケの教会には、主には異邦人たちであったと思われますが、様々な人たちが集まっていました。領主ヘロデと一緒に育ったマナエンという人も含まれていたようですが、神様は、この教会に集っていたバルナバとサウロの二人を選んで、特別に神の働き人として召しだすようにお命じになりました。

 

これは人が選んだ人ではなく、神様によってその御用のために選ばれた人たちです。サウロはこの後パウロという名前となり、この二人は、ローマ帝国の各地に伝道旅行に出かけていき、そのことによって多くの教会が生まれていくことになるのです。

 

この伝道旅行によって使徒の働きが記されていく大きな要因となりました。特にパウロにおいては、私たちは今日でも彼が神の霊に導かれた書いたローマ人への手紙、コリント人への手紙、ガラテヤ人への手紙、エペソ人への手紙、ピリピ人への手紙、コロサイ人への手紙、テサロニケ人への手紙など、新約聖書におさめられている多くの書簡によって私たちは、神の恵みにあずかり、イエス・キリストによる救いに導かれることができるのです。

 

計り知れない大きな恵みをこの二人の人物を通して与えられました。

 

祈り

 

天の父なる神様、バルナバとパウロというあなたが選んでくださった働き人たちによって、私たちにも福音の恵みを知り、それにあずかることができますことを心より感謝いたします。現在もあなたは多くの働き人を起こし、あなたの恵みにあずかる人たちを起こしてくださることを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。