39:7 これらのことの後で、主人の妻はヨセフに目を注ぎながら言った。「わたしの床に入りなさい。」

39:8 しかし、ヨセフは拒んで、主人の妻に言った。「ご存じのように、御主人はわたしを側に置き、家の中のことには一切気をお遣いになりません。財産もすべてわたしの手にゆだねてくださいました。

39:10 彼女は毎日ヨセフに言い寄ったが、ヨセフは耳を貸さず、彼女の傍らに寝ることも、共にいることもしなかった。

39:11 こうして、ある日、ヨセフが仕事をしようと家に入ると、家の者が一人も家の中にいなかったので、

39:12 彼女はヨセフの着物をつかんで言った。「わたしの床に入りなさい。」ヨセフは着物を彼女の手に残し、逃げて外へ出た。

39:14 彼女は家の者たちを呼び寄せて言った。「見てごらん。ヘブライ人などをわたしたちの所に連れて来たから、わたしたちはいたずらをされる。彼がわたしの所に来て、わたしと寝ようとしたから、大声で叫びました。

 

古代エジプトの道徳は高くなかったようです。ヨセフは毎日ボティパルの妻から言い寄られたのですが、ヨセフは、それが神に背くことであり、主人に対する裏切りにもなることで、彼女のことばには耳を貸そうとしませんでした。

 

しかし、ある日、他には誰もいない時にボティパルの妻は、「わたしの床に入りなさい。」と言い寄ったために、ヨセフは着物を彼女の手に残し、逃げて外へ出ました。

 

ヨセフは、神に従うとともに、主人であるボティパルにも忠実で、それだけに会計をすべて管理させるような信頼関係を持っていました。ところが、こともあろうにボティパルの妻によって毎日不倫をそそのかされることが続き、ヨセフはボティパルの妻から逃げ出すという事態になりました・

 

祈り

 

天の父なる神様、エジプトに行ったヨセフは、忠実に働きましたが、思わぬ試練・誘惑がやってきました。私たちも思わぬ試練や誘惑に遭遇することがあります。そのようなときにあなたの御声を聞き、祈りつつその御声に従うことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。