11:5 「わたしがヤッファの町にいて祈っていると、我を忘れたようになって幻を見ました。大きな布のような入れ物が、四隅でつるされて、天からわたしのところまで下りて来たのです。

 11:6 その中をよく見ると、地上の獣、野獣、這うもの、空の鳥などが入っていました。

 11:7 そして、『ペトロよ、身を起こし、屠って食べなさい』と言う声を聞きましたが、

 11:8 わたしは言いました。『主よ、とんでもないことです。清くない物、汚れた物は口にしたことがありません。』

 11:9 すると、『神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない』と、再び天から声が返って来ました。

 11:10 こういうことが三度あって、また全部の物が天に引き上げられてしまいました。

 

神様は、私たちを罪と死の中から救い出すために御計画を立て、それをこの歴史の中に実現してくださいますが、そのために具体的に様々な方々を用いて下さいます。

 

異邦人たちにもイエス・キリストによってもたらされた福音を伝えるために、神様は、ペトロが屋上で祈っているとき、彼に幻を見せてくださいました。

 

その当時のユダヤ人たちは、異邦人は神を知らない汚れた人々だという認識がありましたが、神様はこの幻によって、『神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない』ということを教えて下さり、ユダヤ人と異邦人という区別なく、あらゆる人々が神の救いにあずかることができることを教えてくださったのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちは自覚していなくても、あなたがこの世界をおさめ、秩序正しく守り、支えて下さり、私たちを育んでいてくださる恵みを感謝いたします。さらに私たちの生活に介入し、御霊によって私たちの心に働き、あなたの恵みを理解し、その恵みのうちに生きるように導いてくださることを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。