3:13 彼らののどは開いた墓のようであり、/彼らは舌で人を欺き、/その唇には蝮の毒がある。

 3:14 口は、呪いと苦味で満ち、

 3:15 足は血を流すのに速く、

 3:16 その道には破壊と悲惨がある。

 3:17 彼らは平和の道を知らない。

 3:18 彼らの目には神への畏れがない。」

 

詩編5編10節には、「彼らの口は正しいことを語らず、舌は滑らかで/喉は開いた墓、腹は滅びの淵。」と言われています。また、イエス様は、心が穢れているので、穢れた言葉が外に出てくるのだと言われました。これは他人事ではなく、自分自身のうちにこうした心があり、思ってはならないことを思ってしまったり、してしまったりすることがあるのです。

 

「口は、呪いと苦味で満ち、 足は血を流すのに速く、その道には破壊と悲惨がある。」という言葉を読むとき、日本や世界の歴史は戦争の歴史であり、今も様々なところで争いがあり、多くの人々が苦しみ、うめいているという現実を思わされます。

 

「彼らは平和の道を知らない。」とあるように、人々は平和を求めているはずなのに、平和を作り出すことが出来ず、かえって大量破壊兵器を作り、自然を破壊し、絶滅危惧種が増加していることを思わされます。つくづく、人間には平和を実現することが出来ないということを思わされています。

 

祈り

 

天の父なる神様、あらゆるよきものはあなたによって与えられることを教えられています。人間は愛すること、愛されることを願い、平和を願っていることは確かなことだと思いますが、願っておりながらそれを実現することが出来ないでいます。けれども終わりの時に、キリストの再臨と共に裁きと救いの完成の時がもたらされることを覚えて、苦難と闇が覆っていること社会にあっても希望をもって歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。