11:1 わたしの少しばかりの愚かさを我慢してくれたらよいが。いや、あなたがたは我慢してくれています。
パウロは、自分たちを自己推薦してパウロの宣教を妨害したり避難している偽使徒たちについて言及する中で、11章の16~17節において「だれもわたしを愚か者と思わないでほしい。しかし、もしあなたがたがそう思うなら、わたしを愚か者と見なすがよい。そうすれば、わたしも少しは誇ることができる。わたしがこれから話すことは、主の御心に従ってではなく、愚か者のように誇れると確信して話すのです。」と記しています。
パウロは、偽使徒たち以上に自分はアブラハムの子孫であると述べているのです。偽使徒たちと自分とを比較するような愚かさを我慢してくれたらと記しながら、偽使徒たちとの比較をして、パウロが真実の使徒であることを訴えているのです。
旧約時代にも偽預言者たちがおりましたが、パウロの時代にも偽使徒たちがいて、人々を惑わしていたのです。偽使徒たちは、ユダヤ主義者とも言われる人たちで、異邦人はイエス・キリストを信じるだけではなく、ユダヤ人と同じように割礼を受けることや、儀式律法を守りおこなわなければならないと教えていたのです。これはすでにエルサレム会議において決着がついていたことですが、偽使徒たちは、なおも彼らの主張によって異邦人のクリスチャンたちを惑わすものとなっていたのです。
祈り
天の父なる神様、終わりの時代には偽キリストが現れて多くの人々を惑わすと言われていますが、今日もそのような教えがはびこっていることを思います。そのような者に惑わされることなく、主にあって歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。