12:17 だれに対しても悪に悪を返さず、すべての人の前で善を行うように心がけなさい。

 12:18 できれば、せめてあなたがたは、すべての人と平和に暮らしなさい。

 12:19 愛する人たち、自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。「『復讐はわたしのすること、わたしが報復する』と主は言われる」と書いてあります。

 12:20 「あなたの敵が飢えていたら食べさせ、渇いていたら飲ませよ。そうすれば、燃える炭火を彼の頭に積むことになる。」

 12:21 悪に負けることなく、善をもって悪に勝ちなさい。

 

「やられたらやり返す」という傾向が人間にはあるように思われます。「倍にして返す」などということも言われることがあります。こうしたあり方に対して、モーセは、「目には目を」という同害復讐法を主張して、やられた以上のことを相手にしてはいけないことを教えました。

 

けれども、イエス・キリストは、「あなたの敵を愛せよ」、「7度を70倍するまで赦しなさい」といわれて、どこまでも許すことを教え、そのように歩まれました。

 

「平和を実現する者は幸いである」とも言われました。この世界に平和をもたらすためには、復讐することなく、悪口や危害を加える相手に対しても許すことを教え、今日の聖句では、「悪に負けることなく、善をもって悪に勝ちなさい。」と言われています。イエス・キリストの御生涯はまさにそのようなものでした。

 

祈り

 

天の父なる神様、イエス・キリストは、「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」と言われました。すでに勝利を治めておられるお方が共におられることを覚えて「悪に負けることなく、善をもって悪に勝つ」人生を送ることが出来ますようにお導きください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。