10:25 市場で売っているものは、良心の問題としていちいち詮索せず、何でも食べなさい。

 10:26 「地とそこに満ちているものは、主のもの」だからです。

 

コリントの肉市場では、偶像に供えられた肉も流通していました。異教の神殿で仕える祭司たちの報酬である肉も市場に売りに出されていたのです。そのために、コリント教会のある人たちは、市場で売っている肉が偶像に供えられた肉であるかないかを確認して購入していたようです。

 

しかし、パウロは「市場で売っているものは、良心の問題としていちいち詮索せず、何でも食べなさい」と言うのです。なぜなら「地とそこに満ちているものは、主のもの」だからです。「地とそこに満ちているものは、主のもの」。これは旧約聖書の詩編第24編1節からの引用ですが、ここでの「主」はイエス・キリストを指しています。

 

地とそこに満ちているものは、主イエス・キリストのものなのです。私たちがこの地上において生きるために必要なあらゆるものが神様によって無償で与えられているのですが、そうしたものは神によって、キリストによって恵みによって与えられていることを覚えていきましょう。市場で売っているものは良心の問題としていちいち詮索せず、主のものとして感謝し、何でも食べることが出来るのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、「地とそこに満ちているものは、主のもの」と言う自覚をもって、あなたの恵みに感謝をもって日々を過ごすことが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。