神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。ヨハネ3:17

神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。(新改訳)

 

神が旧約聖書によって約束しておられたメシアの預言は、苦難を受けて人々を救ってくださるメシアと裁き主として悪を裁き正義を来たらせるメシアというに面がありますが、苦難を受けて私たちを救ってくださるという預言は初臨において実現し、悪を裁き正義を来たらせるという預言は再臨のときに実現するということができます。

 

いずれも、神を信じるクリスチャンにとっては救いの預言であり、終わりの時には救いの完成の日が来るということができます。

ここには、「世を裁くためではなく」と言われていますが、神はこの罪の中にある人類を全て滅ぼして、新しく作り直すこともできたはずです。

 

しかし、そのようなことはなさらず、人類が罪を犯したとき、すぐに原始福音といわれる救いの約束を述べてくださり、実に忍耐強く、神にそむき続けた私たちのために、預言者を送り、聖書をもたらし、約束に基づいてメシアである御子を遣わしてくださり、十字架と復活によって私たちが救われるために必要な御業をすべて成し遂げてくださり、聖霊によって、この救いを理解し、信じて救われる道をも開いてくださっているのです。

 

神の御心が、「裁くためではなく救うためである」ということはこの聖書全体の歴史を通して示されています。そればかりではなく、この自然界を通しても、私たち自身のからだを見ても、神が私たち一人ひとりに「生きよ」というメッセージを投げかけ、日々生かしてくださっていることが分かるのです。

 

祈り

 

完全な正しさを持ち、それを持ってこの世界を治められる神様、私たちはあなたの御心を悲しませることの如何に多いことでしょうか。しかし、あなたは実に忍耐深く私たちを守り、導き、あなたの下に帰るのを待ち続けてくださいました。

あなたの深い愛と恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。