3:10 彼は答えた。「あなたの足音が園の中に聞こえたので、恐ろしくなり、隠れております。わたしは裸ですから。」
3:11 神は言われた。「お前が裸であることを誰が告げたのか。取って食べるなと命じた木から食べたのか。」
3:12 アダムは答えた。「あなたがわたしと共にいるようにしてくださった女が、木から取って与えたので、食べました。」

神の呼びかけに対して、アダムは、「あなたの足音が園の中に聞こえたので、恐ろしくなり、隠れております。」と答えています。神に背いた時から、人間のうちには恐れと不安が心を占めるようにもなってしまいました。そして神のもとから隠れようとするのです。

神との関係が正常であれば、本来あるべき状態に在ればそのような恐れを抱くことはありませんでした。本来神との関係が正常であれば、他の何者かが危害を加えるようなことがあっても、恐れや不安を抱くことはないのです。

さらにアダムは、自分の罪を認めようとはせず、「あなたがわたしと共にいるようにしてくださった女が、木から取って与えたので、食べました。」とエバに責任を転嫁しようとしています。罪が恐ろしいのは、自分の罪や過ちに気が付けないほどにその心が堕落してしまうところにあります。致命傷を負っていてもそれに気が付くことがないために、さらにその傷が拡大し罪を重ねていくことになるのです。

祈り

天の父なる神様、アダムとエバが罪を犯したことで、その後の人類の歴史は一変してしまいました。しかし、あなたは人間が罪を犯した直後から、私たちを救ってくださる約束を語り、大きな代償を払って私たちに確かな救いをもたらしてくださいました。自らの罪を悔い改め、生涯あなたとつながって生きる者とならせてください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。