23:1 サラの生涯は百二十七年であった。これがサラの生きた年数である。

23:2 サラは、カナン地方のキルヤト・アルバ、すなわちヘブロンで死んだ。アブラハムは、サラのために胸を打ち、嘆き悲しんだ。

23:4 「わたしは、あなたがたのところに一時滞在する寄留者ですが、あなたがたが所有する墓地を譲ってくださいませんか。亡くなった妻を葬ってやりたいのです。」

23:9 あの方の畑の端にあるマクペラの洞穴を譲っていただきたいのです。十分な銀をお支払いしますから、皆様方の間に墓地を所有させてください。」

 

サラの生涯は、127年でした。アブラハムはサラの墓を得るために、マクペラの洞穴を所有することになります。ここでアブラハムは自分が寄留者であることを告白していますが、このことについて、ヘブライ人への手紙11章では次のように言われています。

 

「この人たちは皆、信仰を抱いて死にました。約束されたものを手に入れませんでしたが、はるかにそれを見て喜びの声をあげ、自分たちが地上ではよそ者であり、仮住まいの者であることを公に言い表したのです。このように言う人たちは、自分が故郷を探し求めていることを明らかに表しているのです。彼らは更にまさった故郷、すなわち天の故郷を熱望していたのです。だから、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいません。神は、彼らのために都を準備されていたからです。」(ヘブライ11:13~16)

 

アブラハムは、この世においては寄留者であることを覚えて、天の故郷を仰ぎ見ながらこの世を生きたことが分かります。しかも彼は、この世においての責任を果たし、周りの人々を自分の隣人として歩み続けたことが分かります。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたは信仰に生きたアブラハムを祝福すると言われたように、彼の生涯を守り導いてくださいました。しかし、あなたが与えてくださる祝福はこの世にとどまるものではなく、むしろ、天の故郷こそが私たちに与えられる確かな祝福であることをも教えてくださいました。私たちもアブラハムのように天の故郷を仰ぎつつ生きる者とならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。