28:5 ヤコブはイサクに送り出されて、パダン・アラムのラバンの所へ旅立った。ラバンはアラム人ベトエルの息子で、ヤコブとエサウの母リベカの兄であった。

28:6 エサウは、イサクがヤコブを祝福し、パダン・アラムへ送り出し、そこから妻を迎えさせようとしたこと、しかも彼を祝福したとき、「カナンの娘の中から妻を迎えてはいけない」と命じたこと、

28:7 そして、ヤコブが父と母の命令に従ってパダン・アラムへ旅立ったことなどを知った。

28:8 エサウは、カナンの娘たちが父イサクの気に入らないことを知って、

28:9 イシュマエルのところへ行き、既にいる妻のほかにもう一人、アブラハムの息子イシュマエルの娘で、ネバヨトの妹に当たるマハラトを妻とした。

 

アブラハムは、息子イサクのお嫁さんを探すためにその僕を呼び寄せて次のようにお願いしました。「天の神、地の神である主にかけて誓いなさい。あなたはわたしの息子の嫁をわたしが今住んでいるカナンの娘から取るのではなく、わたしの一族のいる故郷へ行って、嫁を息子イサクのために連れて来るように。」(24:3~4)

 

アブラハムもイサクも、信仰を継承する息子の妻はカナンの地の娘から選んではならないと述べています。神がアブラハムに、この地に住むようにと教えてくださったのはカナンの地でしたが、この地域に住む人々は、妻としてまことの神への信仰を継承していくにはふさわしくないと考えたのです。

 

このことを聞くと、エサウも、イシュマエルの娘の中から妻を選んだことも記されています。ただし、エサウの場合は、父のイサクの手前そのようにしたまでで、神への信仰によってそのようにしたわけではないように思われます。

 

祈り

 

天の父なる神様、結婚は、互いに異なる環境で育ち、異なる人格を持った男性と女性である夫と妻が父母を離れて一つとされ、新しい家庭を築いていく営みですが、それぞれに異なった人格と思想を持ちながらも真の神に対する思いは同じ信仰をもって生きる人同士であるようにとあなたは願っていおられます。主に在る家庭を築いていくことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。