43:15 息子たちは贈り物と二倍の銀を用意すると、ベニヤミンを連れて、早速エジプトへ下って行った。さて、一行がヨセフの前に進み出ると、
43:16 ヨセフはベニヤミンが一緒なのを見て、自分の家を任せている執事に言った。「この人たちを家へお連れしなさい。それから、家畜を屠って料理を調えなさい。昼の食事をこの人たちと一緒にするから。」
43:17 執事はヨセフに言われたとおりにし、一同をヨセフの屋敷へ連れて行った。
43:18 一同はヨセフの屋敷へ連れて来られたので、恐ろしくなって、「これはきっと、前に来たとき我々の袋に戻されていたあの銀のせいだ。それで、ここに連れ込まれようとしているのだ。今に、ろばもろとも捕らえられ、ひどい目に遭い、奴隷にされてしまうにちがいない」と思った。
当時のエジプトは非常に強大な国であり、エジプトの王の命令は神の命令ともいえるようなものでした。
そうしたエジプトに、兄たちは食糧を買うために、今度はベニヤミンを連れてやってきました。
ヨセフは、兄たちがベニヤミンを連れてやってきたのを見て、彼らを自分の屋敷に連れてくるように命じました。彼の屋敷は非常に大きく立派なものであったと思われます。
ヨセフの立場に対して、兄たちの立場は何をされても仕方がないと言えるようなものでした。すでにシメオンは牢獄に入れられており、ヨセフは彼らを回し者だと言っていたのです。前回、食料と共に銀も入れられていたことは、彼らが疑われる口実ともなっています。
こうした家族のやり取りを通して、家族のきずながより確かなものとなっていくことが分かります。
祈り
天の父なる神様、飢饉に遭遇するという厳しい時代を経験しましたが、神はあらかじめヨセフを立てて、この飢饉に対する備えをさせ、エジプトのみならずその周辺の地域の人々を守り、ヤコブの家族をも導いてくださいました。私たちも試練の時を迎えることがありますが、そうした時にこそあなたの御心を求めて歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。