兄弟たち、あなたがたに勧めます。怠けている者たちを戒めなさい。気落ちしている者たちを励ましなさい。弱い者たちを助けなさい。すべての人に対して忍耐強く接しなさい。だれも、悪をもって悪に報いることのないように気をつけなさい。お互いの間でも、すべての人に対しても、いつも善を行うよう努めなさい。1テサロニケ5:14~15
人と人とが出合うところ、それが家族であっても、会社や学校であっても、どこであっても自分と意見の違う人はあるものです。私たち人間の傾向は、自分と意見の合う人同士ではお互いによい関係を持ちやすいのですが、意見が違う者同士では関係もぎくしゃくした関係になることが多いようです。
しかし、聖書の教えは、「お互いの間でも、すべての人に対しても、いつも善を行うよう努めなさい」というものです。お互いの間でも、すべての人に対してもそうしなさいと言われています。
教会に集う人たちも実に様々な人たちがいたに違いありません。ギリシャ人もいればアジア人もいる、ユダヤ人もいればヨーロッパ人もおり、白人もおれば黒人もいたことでしょう。自由人もおれば奴隷として働いている人もいたのです。そうした人たちが、キリストにあって一つ心になり、お互いを思いやり、愛し合うことが求められているのです。
主イエスは、人を馬鹿呼ばわりしてはならないことを教えられましたが、私たちは「この人はこんなにひどい人だ、この民族は劣悪な民族だ」などをレッテルを張ったり差別をしたりすることがあります。罪のない人は一人もいませんから、そうした人が実際に罪を犯したこともあるでしょうが、「悪に悪を返さず」「すべての人に善を行う」ことが神の御心なのです。
祈り
天の父なる神様、この世界のあらゆるところで争いがあり、戦争が起こっているところもありますが、あなたが願っておられるようにすべての人に善を行い、すべての人と平和に過ごすことが出来るように、私たちの歩みをお導きください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。