27:9 かなりの時がたって、既に断食日も過ぎていたので、航海はもう危険であった。それで、パウロは人々に忠告した。

 27:10 「皆さん、わたしの見るところでは、この航海は積み荷や船体ばかりでなく、わたしたち自身にも危険と多大の損失をもたらすことになります。」

 27:11 しかし、百人隊長は、パウロの言ったことよりも、船長や船主の方を信用した。

 27:12 この港は冬を越すのに適していなかった。それで、大多数の者の意見により、ここから船出し、できるならばクレタ島で南西と北西に面しているフェニクス港に行き、そこで冬を過ごすことになった。

 

かなりの時がたったのにまだクレタ島のあたりから先に進むことが出来ませんでした。

「航海はもう危険であった」と言われているように、天候の状況を見てもこれ以上の公開をすることは危険でした。

 

けれども、百人隊長のユリウスや船の乗組員たちは、すでに遅れているために少しでも早くイタリヤに行きたいという思いがあったに違いありません。そのために船長たちも懸命になって航海を続けようとしているときでした。

 

神様はパウロに示してくださった事は、「皆さん、わたしの見るところでは、この航海は積み荷や船体ばかりでなく、わたしたち自身にも危険と多大の損失をもたらすことになります。」ということです。

 

パウロはそのことを訴えましたが、「この港は冬を越すのに適していなかった。」ということもあり、「百人隊長は、パウロの言ったことよりも、船長や船主の方を信用」して航海を続けようとしたようです。

 

人間の専門家の声に耳を傾けるか、神の言葉に耳を傾けるかによってその結果が生まれてきます。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたはパウロと共におられてその言動を導き、あなたの御心を彼に示してくださいました。この航海を続けるならば船は難破することを示してくださいました。神に従うことが求められましたが、神に従わない場合でもあなたはパウロをはじめその乗組員たちの命を守られるお方であることを感謝いたします。ここで彼が死に至ることはあり得ないことでした。

イエス・キリストの御名によって祈ります。