11:5 同じように、現に今も、恵みによって選ばれた者が残っています。

 11:6 もしそれが恵みによるとすれば、行いにはよりません。もしそうでなければ、恵みはもはや恵みではなくなります。

 11:7 では、どうなのか。イスラエルは求めているものを得ないで、選ばれた者がそれを得たのです。他の者はかたくなにされたのです。

 11:8 「神は、彼らに鈍い心、見えない目、/聞こえない耳を与えられた、今日に至るまで」と書いてあるとおりです。

 

「神の恵みの選び、主権的選び」ということが記されているところです。「現に今も、恵みによって選ばれた者が残っています。」と言われていますが、神様は、民族の違いや境遇の違いなどによらず、恵みによって救われる人々をいつの時代にも選び、起こしてくださったというのです。

 

それは、「恵みによるとすれば、行いにはよりません。もしそうでなければ、恵みはもはや恵みではなくなります。」と言われているように、人間の行いによって選んでくださったということではありません。もしそうであれば、人間はだれ一人として神の律法を完全に守って神の義を獲得できる人はいませんから、誰一人として救われる人はいないでしょう。

 

「神の恵みの選び」ここに私たちの希望があります。「イスラエルは求めているものを得ないで、選ばれた者がそれを得たのです。他の者はかたくなにされたのです。」ある人を選ぶということは、ある人は選ばれないということが起こっています。神はすべての人が救われて真理を知るようになることを願っておられますが、人間の罪の深さは、神の恵みの選びによって、神の導きによらなければ神を求めようとしないところにあります。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたの憐みによって、恵みによってあなたと共に生きる者を導いてくださることを感謝いたします。コロナ禍であり、ロシアがウクライナの4州を併合したことで、これから戦争が拡大して行くことも懸念されています。人間には平和をもたらすことが出来ないことをつくづく思わされます。あなたによってまことの平和がもたらされますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。