20:31 群衆は叱りつけて黙らせようとしたが、二人はますます、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫んだ。
20:32 イエスは立ち止まり、二人を呼んで、「何をしてほしいのか」と言われた。
20:33 二人は、「主よ、目を開けていただきたいのです」と言った。
20:34 イエスが深く憐れんで、その目に触れられると、盲人たちはすぐ見えるようになり、イエスに従った。
「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫ぶ二人の盲人を、群衆は叱りつけて黙らせようとしました。「憐れんでください」という言葉は、物乞いが金銭を求めるときの決まり文句でもありましたし、物乞いをしている盲人など相手にしている暇はないと思ったのではないでしょうか。
イエス様はこれからエルサレムに向かって歩みを進めていかれるので、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と大声で叫ばれるのはやめてもらいたいという思いもあったのではないかと思われます。
イエス様は、立ち止まり、二人を呼んで、「何をしてほしいのか」と言われました。イエス様はこの二人の盲人の「主よ、目を開けていただきたいのです」という切実な思いを理解して、この二人の願いを聞き、この人たちは目が見えるようになりました。
二人の盲人は、群衆から「うるさい」と言われようが、「黙れ」と言われようが、力の限り、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫び続けました。それは、自分たちを癒してくださるのはイエス様以外にはないと考えたので、このように叫ばざるを得なかったのです。
祈り
天の父なる神様、イエス様は二人の盲人に心を留めて、彼らの目が見えるようにして下さいました。そのように、私たちの心の目を開いて、あなたの恵みと誠に生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。