31:43 ラバンは、ヤコブに答えた。「この娘たちはわたしの娘だ。この孫たちもわたしの孫だ。この家畜の群れもわたしの群れ、いや、お前の目の前にあるものはみなわたしのものだ。しかし、娘たちや娘たちが産んだ孫たちのために、もはや、手出しをしようとは思わない。
31:44 さあ、これから、お前とわたしは契約を結ぼうではないか。そして、お前とわたしの間に何か証拠となるものを立てよう。」
31:45 ヤコブは一つの石を取り、それを記念碑として立て、
31:46 一族の者に、「石を集めてきてくれ」と言った。彼らは石を取ってきて石塚を築き、その石塚の傍らで食事を共にした。
ラバンはヤコブと共に生活をしてきて、神がヤコブとともにおられると感じたに違いありません。特にここ6年間の間には、いくら条件を変えて自分が有利になるようにしても、ヤコブの羊は変えた約束の通りに子供を産むようになりました。
また、家の守り神を盗んだに違いないとしてヤコブとその家族を調べても見つけることが出来ませんでした。何かヤコブの落ち度を探して、それをもとに有利に交渉しようとしただろうと思いますが、ヤコブにはなにも落ち度を見つけることが出来なかったのです。
それで彼は、「これから、お前とわたしは契約を結ぼうではないか。そして、お前とわたしの間に何か証拠となるものを立てよう。」と提案し、石の柱を立ててお互いに契約を結び、友好関係を結ぼうというのです。こうした一連の出来事の中で、神の御手が働いていたことを教えられます。
祈り
天の父なる神様、私たちは人間関係で悩むことがあります。ヤコブの叔父ラバンは、狡猾な人であり、打算的であり、自分の娘を犠牲にしてでも自分が利益を得たいと思うような人でした。しかしヤコブはそのような人とも友好な関係を持つことが出来るように導かれました。私たちも様々な人間関係を持っていますが、良き人間関係を持つことが出来ますようにお導きください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。