35:3 さあ、これからベテルに上ろう。わたしはその地に、苦難の時わたしに答え、旅の間わたしと共にいてくださった神のために祭壇を造る。」

35:4 人々は、持っていた外国のすべての神々と、着けていた耳飾りをヤコブに渡したので、ヤコブはそれらをシケムの近くにある樫の木の下に埋めた。

35:5 こうして一同は出発したが、神が周囲の町々を恐れさせたので、ヤコブの息子たちを追跡する者はなかった。

35:6 ヤコブはやがて、一族の者すべてと共に、カナン地方のルズ、すなわちベテルに着き、

35:7 そこに祭壇を築いて、その場所をエル・ベテルと名付けた。兄を避けて逃げて行ったとき、神がそこでヤコブに現れたからである。

 

ヤコブの家族たちは、家畜や財産を引き連れてベテルに行くことになりました。彼は「わたしはその地に、苦難の時わたしに答え、旅の間わたしと共にいてくださった神のために祭壇を造る。」と言いましたが、「神の家」と名付けられたこの場所は、エサウから逃れてラバンの家に逃亡する際に、神が夢で表れて、天が開け、天使が天と地を上り下りしている光景を見せていただいたところです。

 

ヤコブはその信仰の原点に返って、子供たちにも偶像を離れてただ主のみにより頼んで生きることを教えたのです。「人々は、持っていた外国のすべての神々と、着けていた耳飾りをヤコブに渡した」と言われていますから、この時ヤコブの家族たちは、様々な偶像に心を向けることもしばしばあったのではないかと思われます。

 

これからベテルの地に住むにあたって、ヤコブはこれまでのことを子どもたちに話し、アブラハム、イサク、ヤコブへと続いてきた信仰を彼らが受け継いでいくように話したに違いありません。悔い改めて主に従うための再出発がベテルへの移住だったのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、ヤコブは、息子たちが罪を犯し家族も窮地に陥った時、悔い改め、子供たち自身が神と共に再出発するように導きました。私たちもそのような指導者となることが出来ますように。また、私たちの家族もそのように主に在って歩むことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。