12:24 神の言葉はますます栄え、広がって行った。
12:25 バルナバとサウロはエルサレムのための任務を果たし、マルコと呼ばれるヨハネを連れて帰って行った。
この「ヨハネ」は「マルコ」とも呼ばれていました。そして、このマルコは後に、マルコによる福音書を書くという、キリスト教がさらに発展していく中で大変重要な働きをする人物でもあります。
パウロとバルナバがエルサレムに訪問した際に、このヨハネ・マルコをアンテオケに連れて行くことに決めました。そして、ヨハネ・マルコは、パウロとバルナバの助手として、いわゆる「第一回伝道旅行」に出発するのですが、マルコはその途中でエルサレムに返ってしまいました。
この出来事は、パウロにとっては許しがたい行動であったようで、15章でそれまで行動を共にしてきたバルナバとの決裂の原因になってしまいますが、のちになるとマルコが主にある優れた働き人として認め、協力し合うようになるのです。
マルコは、自分の責任を途中で投げ出して返ってしまいました。この責任はバルナバとパウロのみならず、キリストから与えられた責任でもありました。ですから、パウロはマルコの行動に憤りを覚えたのでしょう。パウロがイエス様のくびきを負うこと、互いに重荷を負い合うことを大切にしていたからです。
祈り
天の父なる神様、あなたがこの世からあなたの弟子たちを選び、聖霊によって神を求める心をお与え下さり、イエス・キリストを信じて、あなたの救いの恵みをさらに多くの人々に伝え、隣人を愛する思いを与えて下さることを心より感謝いたします。あなたの恵みのうちを歩み続けることができますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。