8:43 ときに、十二年このかた出血が止まらず、医者に全財産を使い果たしたが、だれからも治してもらえない女がいた。
8:44 この女が近寄って来て、後ろからイエスの服の房に触れると、直ちに出血が止まった。
8:45 イエスは、「わたしに触れたのはだれか」と言われた。人々は皆、自分ではないと答えたので、ペトロが、「先生、群衆があなたを取り巻いて、押し合っているのです」と言った。
イエス様のところには、次から次へと人々が押し寄せてきました。この時も会堂長のヤイロや長い間出血が止まらない女性がやってきました。
出血が止まらないという病気のために、この女性は汚れた者とみなされて、シナゴーグで行われる礼拝に集うことは出来ませんでした。これは事実上、他のユダヤ人たちから村八分にされているということを意味していました。
この女性は、そのような汚れた者であるということを他の人には知られたくなかったことでしょう。ですから、彼女は、イエス様が「わたしに触れたのはだれか」と尋ねた時に、「それはわたしです」と答えることが出来ませんでした。
イエス様はこの女性の心の痛みをよくご存知でした。その痛みを知っておられるからこそ、そのまま去らせるのではなく、この後の言葉を彼女に語ろうとしておられたのです。
祈り
天の父なる神様、この女性のように私たちも人生の様々な重荷を負い、痛みを追いながら生きているものです。私たちもイエス様のところに行って、様々な重荷を下ろして歩むことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。