立って、真理を帯として腰に締め、正義を胸当てとして着け、平和の福音を告げる準備を履物としなさい。なおその上に、信仰を盾として取りなさい。それによって、悪い者の放つ火の矢をことごとく消すことができるのです。エフェソ6:14~16

私たちの真実の敵である悪魔の策略に対抗するという文脈の中でこのことが言われています。「真理を帯として腰に締め、正義を胸当てとして着け、平和の福音を告げる準備を履物としなさい。」真理、正義、平和を語り、そこに立ち続けるようにと教えられています。

悪魔が仕向けることは、私たちが真理、正義、平和から私たちを遠ざけ、ついには私たちを滅びに陥れようとするからです。聖書は、世界最古の古文書でもあり、神が共に働いて人々を導き、預言者などの神の民を立ててくださり、やがて神のひとり子をも遣わして、人類の救いの道を拓いてくださることを教えています。

聖書を通して私たちは「真理とは何か」「正義とは何か」「真実の平和はいかにしてもたらされるのか」ということが教えられているのです。主イエスが十字架に着けられるときの裁判の際に、ピラトは「真理とは何か」と尋ねるのです。

そこでピラトはイエスに言った。『それでは、あなたは王なのですか。』イエスは答えられた。『わたしが王であることは、あなたが言うとおりです。わたしは、真理のあかしをするために生まれ、このことのために世に来たのです。真理に属する者はみな、わたしの声に聞き従います。』ピラトはイエスに言った。『真理とは何ですか』」(ヨハネの福音書 18:33-38)。

逮捕されてその総督ピラトのもとに連れて来られる少し前に、主イエスは「わたしが真理である」(ヨハネの福音書 14:6)と単純に述べていました。

祈り

天の父なる神様、人々の思惑や利害などによって真理がゆがめられることがありますが、確かな真理のうちに立ち続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。