4:16 そこで、あなたがたに勧めます。わたしに倣う者になりなさい。

 4:17 テモテをそちらに遣わしたのは、このことのためです。彼は、わたしの愛する子で、主において忠実な者であり、至るところのすべての教会でわたしが教えているとおりに、キリスト・イエスに結ばれたわたしの生き方を、あなたがたに思い起こさせることでしょう。

 

パウロはここで、「わたしに倣う者になりなさい」と述べています。こういう言葉を聞くと、パウロさんはずいぶん自信家だとか、パウロの方が高慢になっているんじゃないかなどと考える人もあるかもしれません。

 

これはパウロとコリントの教会の信徒たちという信仰による親子関係を前提とするものです。父親が自分の子供にわたしに倣う者になりなさいと言うように、パウロはコリントの信徒たちに「わたしに倣う者になりなさい」と勧めているのです。

 

実際のところ、パウロのコリントの教会の人々に対する思いは、父親が子供に対するような思いを抱いていたのです。子供は親を見て、親の真似をして育つわけです。ここでコリントの信徒たちに勧められているのは、パウロがコリントの教会に派遣するテモテによって示されるように、イエス・キリストに結ばれたパウロの生き方に倣うということなのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、パウロは、コリントの教会の人たちが神の御心から離れてしまっている現実を踏まえて「わたしに倣うものとなりなさい」と語り、テモテを遣わして教会がキリストの教会として建て上げられていくようにと努めていきました。これはパウロの一存でしていることではなく祈りをもって、聖霊に導かれてのことでした。私たちも霊に導かれて働くことが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。