12:7 一人一人に“霊”の働きが現れるのは、全体の益となるためです。
12:8 ある人には“霊”によって知恵の言葉、ある人には同じ“霊”によって知識の言葉が与えられ、
12:9 ある人にはその同じ“霊”によって信仰、ある人にはこの唯一の“霊”によって病気をいやす力、
12:10 ある人には奇跡を行う力、ある人には預言する力、ある人には霊を見分ける力、ある人には種々の異言を語る力、ある人には異言を解釈する力が与えられています。
12:11 これらすべてのことは、同じ唯一の“霊”の働きであって、“霊”は望むままに、それを一人一人に分け与えてくださるのです。
ここには、「知恵の言葉」や「知識の言葉」が与えられている人、「病気をいやしたり」、「奇跡をおこなう」人、「預言をしたり」、「異言を語ったり」する人、これらすべては、同じ霊によって、すなわち神の聖霊によってそのような賜物が与えられていると言われています。「信仰」もここに挙げられていますが、これは特別に強い信仰のことを指していると思われます。
人それぞれに異なった賜物が与えられていますが、それらはすべて同じ霊によって、すなわち神の聖霊によってもたらされているものだと言われているのです。「預言する力」というのは、この当時はまだ新約聖書が書かれていて、神の啓示が与えられつつある時代でしたから、パウロのように神の啓示を人々に伝える力、それは今日でも説教などによって福音を人々に正しく分かるように宣べ伝える力ということが出来ます。
「霊を見分ける力」というのは、この世界には様々な情報がありますが、これは神から出たものであるのか、そうでないのか。人を生かすものであるのかそうでないのかを見分けることが出来る力という事です。このような賜物を神様はそれぞれ人々にお与えになるのです。
祈り
天の父なる神様、私たちがあなたの救いの恵みに与るために聖霊によって必要な賜物をお与えくださり、福音を宣べ伝える人々を起こしてくださって、今日もその働きが行われていることを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。