自分のことばかりでなく

9:1 主はモーセに言われた。「ファラオのもとに行って彼に告げなさい。ヘブライ人の神、主はこう言われた。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ』と。

9:2 もしあなたが去らせるのを拒み、なおも彼らをとどめておくならば、

9:3 見よ、主の手が甚だ恐ろしい疫病を野にいるあなたの家畜、馬、ろば、らくだ、牛、羊に臨ませる。

9:4 しかし主は、イスラエルの家畜とエジプトの家畜とを区別される。イスラエルの人々の家畜は一頭たりとも死ぬことはない。

9:5 主はまた時を定め、明日、この地でこの事を行われる。」

9:6 翌日、主はこの事を行われたので、エジプト人の家畜はすべて死んだが、イスラエルの人々の家畜は一頭も死ななかった。

 

なお、エジプトの王様は、イスラエルを行かせなかったので、神は、家畜に対する疫病を送ろうとなさいました。これは家畜に疫病が蔓延するということですが、ここでもエジプトの家畜には疫病が蔓延しても、イスラエルには1頭もそのような病気になることはなかったのです。

 

ここでも明らかに、イスラエルの神によって起こされたものであることが示されました。

具体的にどのような種類の疫病であったのかは分かりませんが、家畜を飼っている人たちには大きな損害となったのではないでしょうか。

 

しかし、エジプトの王様自身には、この災いは特に大きな影響を受けることはなかったので、この災いによってもイスラエルを去らせようとは思わなかったようです。

 

祈り

 

天の父なる神様、自分さえよければという言葉がありますが、この時のエジプトの王様もそのような意識でイスラエルを行かせようとはしませんでした。聖書には、「各々自分のことばかりでなく、他の人のことをも顧みなさい」（フィリピ2：4）と言われているように、他の人々、隣人を愛する生き方が出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。