そのときには、キリストの祝福をあふれるほど持って、あなたがたのところに行くことになると思っています。兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストによって、また、“霊”が与えてくださる愛によってお願いします。どうか、わたしのために、わたしと一緒に神に熱心に祈ってください、わたしがユダヤにいる不信の者たちから守られ、エルサレムに対するわたしの奉仕が聖なる者たちに歓迎されるように、こうして、神の御心によって喜びのうちにそちらへ行き、あなたがたのもとで憩うことができるように。平和の源である神があなたがた一同と共におられるように、アーメン。ローマ15:29~33

あなたがたのところに行くときは、キリストの満ちあふれる祝福をもって行くことと信じています。兄弟たち。私たちの主イエス・キリストによって、また、御霊の愛によって切にお願いします。私のために、私とともに力を尽くして神に祈ってください。私がユダヤにいる不信仰な人々から救い出され、またエルサレムに対する私の奉仕が聖徒たちに受け入れられるものとなりますように。その結果として、神のみこころにより、喜びをもってあなたがたのところへ行き、あなたがたの中で、ともにいこいを得ることができますように。どうか、平和の神が、あなたがたすべてとともにいてくださいますように。アーメン。(新改訳)

 

パウロは、異邦人の教会からの献金を携えて、エルサレム教会にそれを届けようとしていますが、このことを覚えて力をつくして祈ってほしいと願っています。「わたしがユダヤにいる不信の者たちから守られ、エルサレムに対するわたしの奉仕が聖なる者たちに歓迎されるように、こうして、神の御心によって喜びのうちにそちらへ行き、あなたがたのもとで憩うことができるように。平和の源である神があなたがた一同と共におられるように、アーメン。」とパウロの祈りが記されています。

 

エルサレムに行けば、イエス・キリストを信じないユダヤ人たちから襲撃を受けて殺されるかもしれないという恐れを感じていたのです。実際にパウロがエルサレムに行ったとき、使徒言行録23章によれば、彼を殺そうと企てていた人たちが大勢いたことが分かります。「夜が明けると、ユダヤ人たちは陰謀をたくらみ、パウロを殺すまでは飲み食いしないという誓いを立てた。このたくらみに加わった者は、四十人以上もいた。彼らは、祭司長たちや長老たちのところへ行って、こう言った。「わたしたちは、パウロを殺すまでは何も食べないと、固く誓いました。」(使徒23:12~14)

 

主イエスは、ユダヤ人たちによって十字架につけられましたが、主イエスの弟子たちも、クリスチャンたちもユダヤ人たちから迫害されました。パウロについては、あたかも指名手配の犯人のように見なされていたのです。エルサレムにおいてパウロを見つけたユダヤ人たちは、パウロの働きを妨害するばかりでなく、彼を殺害しようとしますが、暴動が起きるような状況の中で、彼の身柄はローマの千人隊長にあずけられ、やがて裁判のためにローマに護送されていくことになるのです。

 

祈り

 

私たちに志を与え、それを実現へと向かわせてくださる神様。あなたがパウロによって多くの異邦人に福音を伝える志をお与えになり、迫害の中にあっても彼の働きを守り導いてくださって、私たちもこの福音の恵みに与ることができますことを心より感謝いたします。

私たちにも委ねられている使命を果たすことが出来ますようにお導きください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。