あなたがたも知っているとおり、奴隷であっても自由な身分の者であっても、善いことを行えば、だれでも主から報いを受けるのです。主人たち、同じように奴隷を扱いなさい。彼らを脅すのはやめなさい。あなたがたも知っているとおり、彼らにもあなたがたにも同じ主人が天におられ、人を分け隔てなさらないのです。エフェソ6:8~9
「神は人を分け隔てなさらないのです」と言われています。福沢諭吉も、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と言ったといわれていますが、人間の場合は、至るところで人を分け隔てしているのではないかと思われます。人と人とを比較して人と人との間に上下をつけてしまうのです。
そして自分がつけた上下関係(レッテル)に基づいて相手を判断したり、相手に対応することがあるものです。それによって、傲慢になる人もあれば、自分はダメな人間だと自分に失望してしまう人もあるのです。
主イエスは、「いと小さきものにしたのは私にしたのです」(マタイ25:40)、と言われましたが、主イエスの生涯を見る時、社会において小さな、弱い立場に置かれて人に関わっていかれることが多かったようです。パウロも、「神は地位のある者を無力な者とするため、世の無に等しい者、身分の卑しい者や見下げられている者を選ばれたのです。」(1コリント1:28)、「互いに思いを一つにし、高ぶらず、身分の低い人々と交わりなさい。自分を賢い者とうぬぼれてはなりません。」(ローマ12:16)と述べています。
祈り
天の父なる神様、あなたは人を分け隔てすることなく、どの人の上にも太陽を上らせ、雨を降らし、一人一人の上にあなたの恵みを注いで育んでいてくださることを感謝いたします。私たちもあなたがなさるように出会う一人一人を大切に歩むものとならせてください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。