9:7 同行していた人たちは、声は聞こえても、だれの姿も見えないので、ものも言えず立っていた。
9:8 サウロは地面から起き上がって、目を開けたが、何も見えなかった。人々は彼の手を引いてダマスコに連れて行った。
9:9 サウロは三日間、目が見えず、食べも飲みもしなかった。
サウロが復活のキリストに出会ったとき、サウロにはその声が聞こえましたが、周りの人たちには何が起こっているのか分からない状態だったと思われます。
サウロは地面に倒れて、目が見えなくなっていましたので、「人々は彼の手を引いてダマスコに連れて行った。」と言われています。
ルカの福音書１章に記されているバプテスマのヨハネのお父様となったザカリアも、天使の言葉を信じなかったために、一時的に話すことが出来なくなる状態になりましたが、やがて、ヨハネが生まれた後で名前を聞かれた時「この子の名はヨハネ」と板に書いた時話すことが出来るようになりました。
サウロの場合もザカリアの場合も、彼らが自らの罪や不信仰を認め、その罪を悔い改めて神の言葉を信じるようにとの神の導きであったと思います。
祈り
天の父なる神様、何事も自分の思い通りに行くとき、私たちはともすれば傲慢になり、自分の力で生きているかのような思いを持つ者です。しかし、自分の思い通りに行かないことや試練に遭遇する時に、人はようやく自分自身の在り方を激しく問われ、自分の無力さを教えられ、神の前にひれ伏すようになる時に、神がもたらしてくださる新しい未来に心が開かれていくようになるのです。私たちをこよなく愛し、その恵みによって生かしてくださる神に心を拓くことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。
