4:3 わたしにとっては、あなたがたから裁かれようと、人間の法廷で裁かれようと、少しも問題ではありません。わたしは、自分で自分を裁くことすらしません。

 4:4 自分には何もやましいところはないが、それでわたしが義とされているわけではありません。わたしを裁くのは主なのです。

 4:5 ですから、主が来られるまでは、先走って何も裁いてはいけません。主は闇の中に隠されている秘密を明るみに出し、人の心の企てをも明らかにされます。そのとき、おのおのは神からおほめにあずかります。

 

私たちは、誰かに嫌なことを言われたりされたりすると、その人に対する苦い思いを抱いたり憎しみを抱いたりしてしまうことがあります。そのような私たちに対して、主イエスは次のように言われました。「しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる。」(マタイ5:22)

 

人間による裁きは、正確に相手のことも自分のことも知らないままに、また確かな基準による裁きではないために、正当な裁きとは言えないという側面を持っています。そのために、今日の聖句では自分自身をも含めて誰をも裁かないようにと言われています。イエス・キリストの再臨によってすべての者が裁かれるのですから、すべては神の裁きに委ねるようにと言われているのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、自分自身をも含めて人を裁くことがありませんように。主なるあなたの裁きに委ねることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。