さて、使徒たちは、イエスのもとに集まって来て、自分たちのしたこと、教えたことを残らずイエスに報告した。そこでイエスは彼らに、「さあ、あなたがただけで、寂しい所へ行って、しばらく休みなさい」と言われた。人々の出入りが多くて、ゆっくり食事する時間さえなかったからである。そこで彼らは、舟に乗って、自分たちだけで寂しい所へ行った。マルコ6章30~32節

 

非常に多くの人々が主イエスのところに押しかけてきて、弟子たちも食事をする暇さえ持つことが出来ないほどでした。人々は、病気を治してほしい、預言者である主イエスの言葉を聞きたい、悪霊を追い出してほしい、というような要求をもって主イエスと弟子たちのところに押しかけてきました。

 

主イエスは、弟子たちにも病気を癒したり、悪霊を追い出すような権能を与えられたので、弟子たちも主イエスがなさったようないやしの技を行うことができました。重い病も、生まれながら目が見えない人や耳が聞こえない人も癒され、長い間悪霊に取りつかれていた人や、長い間歩くことも出来なかったような人が癒されていったのです。

 

主イエスのうわさはパレスチナ地方一帯に広がり、遠くから近くから、多くの人々がやってきました。そしてこの後、主イエスは、男だけで5000人もの人たちの空腹を満たすという奇跡をなさったのです。主イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい」と言われましたが、実際にはゆっくり休むことなどできなかったようです。

 

人里離れたところに行っても人々がついてきて、見ると男だけで5000人もの人になってしまっていたのです。病を負い、心の痛みを負い、重荷を背負っている人々がそこにいたのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちもさまざまな重荷を背負いながら歩んでいます。心の痛みを覚えることもありますが、そのような私たちを憐れんでくださる恵みを感謝いたします。あなたの慈しみの深さを覚えさせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。