27:34 エサウはこの父の言葉を聞くと、悲痛な叫びをあげて激しく泣き、父に向かって言った。「わたしのお父さん。わたしも、このわたしも祝福してください。」

27:35 イサクは言った。「お前の弟が来て策略を使い、お前の祝福を奪ってしまった。」

27:36 エサウは叫んだ。「彼をヤコブとは、よくも名付けたものだ。これで二度も、わたしの足を引っ張り(アーカブ)欺いた。あのときはわたしの長子の権利を奪い、今度はわたしの祝福を奪ってしまった。」エサウは続けて言った。「お父さんは、わたしのために祝福を残しておいてくれなかったのですか。」

27:37 イサクはエサウに答えた。「既にわたしは、彼をお前の主人とし、親族をすべて彼の僕とし、穀物もぶどう酒も彼のものにしてしまった。わたしの子よ。今となっては、お前のために何をしてやれようか。」

 

ヤコブはエサウから長子の権利を奪ったばかりでなく、父親のイサクからの祝福をいただくことになりました。ここに言われている祝福とは、単なる言葉による祝福ということではなく、神がアブラハムに約束してくださった祝福の継承者となることを意味しています

 

聖書は、この神によって立てられた救いの計画がどのように受け継がれ実現されているのかを記しているものです。それは、アブラハム→イサク→ヤコブへとその祝福が受け継がれて行きましたから、イシュマエルやエサウについては、わずかに言及されているに過ぎません。

 

聖書はすべて私たちの救い主であるイエス・キリストを信じて、この救いに与ることが出来るために記されたものです。多くの人がこの救いに与ることが出来ますように。「これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の子メシアであると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受けるためである。」(ヨハネの福音書20:31)

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたがすでに用意していてくださるイエス・キリストによる救いの恵みを覚えて感謝いたします。この恵みの素晴らしさをさらに深く知ることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。