4:23 さて、レメクは妻に言った。「アダとツィラよ、わが声を聞け。レメクの妻たちよ、わが言葉に耳を傾けよ。わたしは傷の報いに男を殺し/打ち傷の報いに若者を殺す。
4:24 カインのための復讐が七倍なら/レメクのためには七十七倍。」

レメクはここで復讐について述べています。「やられたらやり返せ」と言うのです。しかも仕返しはその何倍も大きなもので返すというのです。残念ながら人間にはこうした心の傾向があることを思いますが、出エジプト記21章24節やレビ記24章20節、申命記19章21節には「同害復讐法」といわれる、「目には目、歯には歯、手には手、足には足、」をもって報いるということが言われています。

これは、やられた以上のことはしてはならないという、いわば復讐についての歯止めとして言われていたのですが、主イエスは、マタイ18章で次のように言われました。「ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。 イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。」(マタイ18:22)

また、ローマ書12章には、「だれに対しても悪に悪を返さず、すべての人の前で善を行うように心がけなさい。できれば、せめてあなたがたは、すべての人と平和に暮らしなさい。愛する人たち、自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。「『復讐はわたしのすること、わたしが報復する』と主は言われる」と書いてあります。」(ローマ12:17~19)

祈り

天の父なる神様、私たちの心にも、レメクのように「やられたらやり返したい」という思いがありますが、あなたは悪に対して悪をもって返すことのないように、赦すことを教えてくださいました。あなたがキリストのゆえに私を赦してくださったように、赦すことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。