29:21 ヤコブはラバンに言った。「約束の年月が満ちましたから、わたしのいいなずけと一緒にならせてください。」

29:22 ラバンは土地の人たちを皆集め祝宴を開き、

29:23 夜になると、娘のレアをヤコブのもとに連れて行ったので、ヤコブは彼女のところに入った。

29:24 ラバンはまた、女奴隷ジルパを娘レアに召し使いとして付けてやった。

29:25 ところが、朝になってみると、それはレアであった。ヤコブがラバンに、「どうしてこんなことをなさったのですか。わたしがあなたのもとで働いたのは、ラケルのためではありませんか。なぜ、わたしをだましたのですか」と言うと、

29:26 ラバンは答えた。「我々の所では、妹を姉より先に嫁がせることはしないのだ。

29:27 とにかく、この一週間の婚礼の祝いを済ませなさい。そうすれば、妹の方もお前に嫁がせよう。だがもう七年間、うちで働いてもらわねばならない。」

 

ヤコブはラケルと結婚するために、ラバンの許しを得るために7年間働いてきました。そして祝宴を開いて一夜を共にしたのは、姉のレアの方でした。

 

日本では結婚をする二人を祝福するために結婚式を行い披露宴を行いますが、当時この地方の人々は、1週間近くにわたって祝宴を行いました。この時ヤコブがレアを拒めば、祝宴を台無しにし、出席者たちを怒らせることになります。

 

当時の女性の習慣として、頭にかぶり物(ベール)をしたまま、夜に連れてこられたのでヤコブはそれがレアだとは気が付かなかったようです。これは、ヤコブをさらに7年間働かせるためのラバンの策略でした。

 

祈り

 

天の父なる神様、ヤコブはリベカとの結婚を望んでいましたが、ラバンの策略によって14年もの長きにわたって働くことになりました。私たちも思いもかけないような苦難を身に負うことがあるかもしれませんが、そこにもあなたの御手があることを覚えて、前に向かって歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。