22:47 イエスがまだ話しておられると、群衆が現れ、十二人の一人でユダという者が先頭に立って、イエスに接吻をしようと近づいた。
22:48 イエスは、「ユダ、あなたは接吻で人の子を裏切るのか」と言われた。
22:49 イエスの周りにいた人々は事の成り行きを見て取り、「主よ、剣で切りつけましょうか」と言った。
22:50 そのうちのある者が大祭司の手下に打ちかかって、その右の耳を切り落とした。
22:51 そこでイエスは、「やめなさい。もうそれでよい」と言い、その耳に触れていやされた。
イスカリオテのユダに先導されて、祭司長・律法学者たちが多くの兵隊を連れてイエス様を逮捕しようとやってきました。
イスカリオテのユダは、「わたしが接吻する者がイエスだ」と伝えていたようです。そしてこの時、ユダはイエス様に接吻し、この方がイエスだと人々に伝えました。
この時でも、イエス様は「激しい嵐を起こしたり」「兵隊たちが近づくことが出来ないようにしたり」「自分だけどこか離れたところに移動したり」など、様々な方法をもってこの場を逃れることも出来たのですが、それはなさいませんでした。
彼らのなすがままにさせて捕らえられて十字架につけられることが、父なる神の御心であることを知って、父の御心に従順に従い抜かれたのです。
祈り
天の父なる神様、イエス様はかねてより弟子たちに、「あなたがたも知っているとおり、二日後は過越祭である。人の子は、十字架につけられるために引き渡される。」(マタイ26:2)ということを予告しておられました。救い主としての働きを成就するためには十字架につけられることは避けられなかったのです。そのような決断をして私たちを救おうとしてくださったあなたの愛と憐みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。